まぁ が思う オーダーシャツの楽しみ方1
できているモノを売る訳ではないオーダーの世界。
オーダーシャツを注文するお客様はさまざま。
お客様には《シャツ屋》と呼んでほしい、そんなあたしから見たオーダーの流れを少しずつご説明いたしましょう。
あたしはひぃちゃんに紹介された通り、営業・企画等もしていますが、元々店頭に販売員としてオーダーシャツの世界に入り、今でも催事や あるショップでは店頭に立ち接客しています。
お客様には《シャツ屋さん》と呼ばれる事が夢、userとしてもオーダーシャツにハマりまくっている、そんなあたしから見たオーダーの話。
ひぃちゃんの書き込みと両方読んでいただけるとお互いの補足説明にもなるかな。
※我々はパターンオーダーを扱った経験がありません。POとは注文方法など違いますのでご了承下さい。
まず今日は最初なので、
オーダーシャツを求めるお客様とそれに答えるあたし達(販売員として)の話。
初めてオーダーシャツを注文に来るお客様は大きく分けて2種類。
- 既製のシャツでは体に合わない
首が細くて腕が長い・首が太くて腕が短い・体が大きい・体が小さい等、既製シャツのサイズでは体に合わない体型・・・等が理由のお客様。
※スポーツ選手や外国の方もこういった理由でいらっしゃいます。 - 既製のシャツでは欲しいモノがない
既製品で合わないわけではないが、欲しいデザイン・柄・自分のサイズがなかった・流行りではなく自分の着たいデザインがない・メ−カーによってサイズが違うのが面倒・他人とは違うものが欲しい・・・等が理由のお客様。
※マスメディアに出られる方やひぃちゃんのようなこだわりやさんがいらっしゃいます。
あなたがもしオーダーシャツに興味があるなら、どの理由からでしょう??
あなたがオーダーシャツを作りにショップに行くと並んでいるのは生地生地生地・・・。
一番最初に選んでいただくのは生地、それから各部デザインを選び、寸法を測る。
そう、我々が売る商品はあなたが店頭に来た時点ではまだ、2mちょいの布きれと紙に書かれた仕様書・寸法表だけ。数週間先にでないと形にならないモノに料金を払っていただくのです。ここが我々の腕の見せ所(そう思ってるのはあたしだけ?!)。
デザインや仕様、測る実際の寸法は目に見えるモノですが、目には見えないあなたの好みや悩みやこだわりを会話や採寸をしながらあなたの身体から読み取り、仕様書・寸法表を書き上げるのです。
そこに現物はなく、手に入るのは数週間後。注文時の我々とのやりとりや、出来上がりを待つ数週間がオーダーシャツの一つの楽しみと言ってよいと思います。
ただ、一度目からピッタリ自分の好みに合うとは限りません、我々があなたの好みを全てつかみきれないことも。「やっぱりダメだ」とおっしゃらずにもう一度ご来店下さい。
一度作ると基準ができるわけですから、「ココがもうちょっとこうなれば・・・」と、修正をして好みに近づけていきましょう。
※現にあたしも毎月最低2枚は楽しみでシャツを増やしていますが、まだまだ《絶対コレ!!》の域には達しません。多分一生達しないのが楽しいのかもしれませんね。飽くなき追求というヤツです。
販売員もそれぞれ。あなたと販売員の相性も、オーダーシャツを作る楽しみの大きな要因になるでしょう。実際、「○○さんでないと・・・」と指名されるお客様、事前に来店予約をされるお客様、トータルコーディネイトを任せて下さるお客様など、それぞれの販売員がそれぞれの顧客というものを持ち、それぞれ永いお付き合いをしています。
さぁ、あなたもあなたの《シャツ屋さん》を探してみませんか。
よし、初めてのオーダーシャツを作りに行こう!・・・でもまだ不安というあなたにアドバイス。普段着用しているシャツを着て行きましょう。
そのシャツを基準に好みを測ってもらってください。我々もあなたのイメージをつかみやすいので。