オーダーワイシャツ メーカー井戸端会議

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バイヤーのあり方

まぁちゃんが悩んでいる「バイヤー」業務とは?

はじめに言っておきますが、僕は良いバイヤーではなかったので実体験は参考にはなりません。ですから、今うるさいお客としての立場で、一般的なバイヤーのあり方を書きたいと思います。

●バイヤーってどんな仕事?

—商品や商材を「買い付ける」—
h_22896782.jpgバイヤーとは、一言でいえば物を買い付ける仕事。小規模なセレクトショップ等では、帽子から靴までを一人のバイヤーが買い付けを行うこともありますが、通常はアイテムごとに複数人が行います。
オーダーシャツ業界ではアイテムがシャツの生地だけなので、マーチャンダイザーや、デザイナー、ショップの店長、営業企画、はたまた倉庫の生地担当などが兼任する場合もあります。
扱う品物が海外で生産されている場合は直接現地まで赴き、問屋や店を1軒1軒回って買い付けを行う場合もあります。
生地メーカーでは、シーズン始め(商品企画としてのシーズンなので、消費者とはワンシーズン〜1年弱ズレています。)に展示会を行うことが一般的なので、その時期に合わせて発注を掛けます。

分野を問わず、バイヤーという仕事の基本は、「その時期の売れ筋の品物を見極め、リーズナブルな値段で、適切な数量だけ仕入れること!」であり、買い付けた品物は売れなければ、即、不良在庫の山となってしまう危険性も含んでいます。
また、不良在庫を恐れ、発注数を少なく見積もると、シーズン半ばでショップの棚がスカスカになってしまい、売れる商品まで売れなくなることもありますから、非常に重要な仕事です。
ウイスキーなどは売れなくても寝かせればもっと美味しくなり、のちのち高い値段で売れるかもしれませんが、(基本的に瓶発酵はしないので樽の状態での話です。)アパレル業界などでは倉庫で眠らせておくということは会社にとって命取りともなりえます。倉庫の賃料・人件費なども掛かり、生地が発酵したら売れなくなっちゃいますもんね。

●どんな人がバイヤーに向いてるの?

—「物」が大好きで交渉力のある人—
h_22896731.jpgバイヤーという仕事は、とにかく物が好きで、よい物を安く買うことに生きがいを感じる人が向いているのは、どの分野のバイヤーにも当てはまります。
メーカーやショップを回って売れる品物を選び出す場合が多いので体力も必要ですし。適正な買い値を算出する計算力に加え、値段交渉の手腕が求められる反面、買い付け先と良好な関係を築き、よい品を優先的に売ってもらえるようなコミュニケーション能力も重要となります。
さらには、感や度胸があれば言うことはないでしょう。

そういう意味で責任重大ではあるけれど、まぁちゃんに向いてる仕事だと思いますよ。
ちなみに僕は洋服は好きですが、先取りをし過ぎていた感があり、「これ良いじゃん!」と思ったものはそのシーズンには売れず、1,2年後売れる傾向がありました!(笑)
バイヤー向きではなかった訳です!(まぁ、僕の好みがマイナーなのは自分でも知っているので、好きな生地だけ選んでいた訳ではありませんでしたが…)
※昨年末、どうしてもエンジのハケ目のシャツが欲しくて、生地を探しまくり、やっと見つけて作りました。来年、再来年辺りにエンジのシャツが流行る!…かもしれませんね。

まぁちゃんが見誤ったかも?…いう不安に陥ることは、何度かあるかもしれませんが、最終的にお客様が満足+会社にマイナスがなければ大成功だと思います。一時的に会社がマイナスしても、お客様が満足し、お得意様になっていただければ、長い目で見た際に会社はプラスになるでしょう?

今の業界は異なりますが、大事なのは「会社」+「社員(企画)」+「販売員」のチームワークだと身をもって感じている今日この頃であります。

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